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【セミナー・講演会】パラグアイ共和国サンティアゴ・ペニャ大統領来日、ビジネスセミナー ―メルコスールへのゲートウェイ―(2025/5/21@ジェトロ)のポイントを解説

GOBIERNO DEL PARAGUAY

日本企業にとって魅力的な5つのポイント
  1. 安定した政治経済社会情勢
  2. 外資優遇の税制制度
  3. 豊富な若年人口
  4. 低ビジネスコスト
  5. 日系コミュニティの存在

ポイント 1

安定した政治経済社会情勢|

政治的な安定性

  • パラグアイは民主主義体制が定着しており、定期的な選挙を通じて政権交代が行われている。2013年以降、与党・コロラド党が政権を維持し、比較的安定した統治が続く。2023年の大統領選挙ではペーニャ氏が当選し、平穏な政権移行が行われた。

対米ドル(USD)に対して比較的安定した為替レート

  • グアラニー(PYG)は、低インフレ(年3~5%)と健全な外貨収入(農業・水力発電)により、対米ドルで長期的に緩やかな減価傾向(年数%)ながら安定している。中央銀行が為替介入を控え、ドル依存経済のため急落リスクが低く、ラテンアメリカでは比較的堅調な通貨と言える。ただし、長期的には小幅な減価傾向がある点に留意が必要。

社会情勢の比較的安定

  • 近隣国と比べて治安が比較的良好で、深刻な社会紛争やテロリズムが少ない。また、先住民や貧困層の問題はあるものの、大規模な反政府運動や深刻な政治対立が少なく、社会的不安が限定的。

ポイント 2

外資優遇の税制制度|

マキラドーラ制度(法人税1%)

  • 輸出企業に対し、売上高に対して 法人税1%の軽減税率を適用。
  • 輸入原材料の 関税・付加価値税(VAT)免除。

自由貿易地域(関税0%・事業税0.5%)

  • 輸出入における 関税0%。
  • パラグアイ国外向け売上に対し、総収入の0.5%のみ課税。

原材料輸入優遇法(関税0%・所得税40%控除)

  • 対象原材料の輸入関税を 0%に軽減。
  • 利益の再投資に対し、所得税最大40%控除。

これらの優遇措置により、パラグアイは南米における 低コスト輸出拠点 としての競争力を強化しています。

主なメリット:
✔ 超低税率(1%または0.5%)
✔ 関税免除
✔ VAT・所得税の減免
✔ 製造業・輸出企業に最適

ポイント 3

外資優遇の税制制度|

年齢中央値の若さ(2023年推計)

  • パラグアイ:26.3歳
  • ボリビア:25.6歳
  • ペルー:29.1歳
  • ブラジル:33.5歳
  • アルゼンチン:32.4歳
  • チリ:35.5歳
  • 南米平均:31.2歳
    → パラグアイは南米で2番目に若い人口構造(ボリビアに次ぐ)。

15歳未満人口比率(2023年)

  • パラグアイ:30.1%
  • ボリビア:31.8%
  • ペルー:26.5%
  • ブラジル:21.2%
  • アルゼンチン:24.3%
  • 南米平均:24.9%
    → 3人に1人が子ども という高い若年層比率。

生産年齢人口(15~64歳)の成長率

  • パラグアイの生産年齢人口は 2030年まで年率1.5%増加(世界銀行予測)。
  • ブラジルやアルゼンチンでは 0.5%未満 と停滞傾向。

人口ピラミッドの比較

  • パラグアイは 理想的な三角形型(出生率2.4、高い若年層比率)。
  • チリやウルグアイは つりがね型(少子高齢化が進行)。

経済的意義

  • 労働力供給の安定:今後20年間で製造業・サービス業の人手不足リスクが低い。
  • 消費市場の拡大:若年層向けビジネス(教育・小売・IT)の成長ポテンシャルが高い。
  • 近隣国との差別化:アルゼンチンやブラジルよりも長期的な人口ボーナス期が持続。

ポイント 4

低ビジネスコスト|

南米最低レベルの法人税・優遇税制

  • 基本法人税率:10%(アルゼンチン30%、ブラジル34%に比べて圧倒的に低い)。
  • 輸出企業向け優遇:マキラドーラ制度(法人税1%)、自由貿易地域(関税0%、事業税0.5%)。
  • 付加価値税(VAT): 標準10%(食品・医薬品は5%)、他国より低率(例:アルゼンチン21%)。

人件費の安さ

  • 最低月額賃金:約2,700,000グアラニー(約400米ドル)
  • ブラジル(約280ドル)より高いが、社会保障負担が軽く 実質コストは南米最低クラス。
  • 製造業の平均賃金:ブラジルの約半分、チリの3分の1。

労働組合は存在はするが社会的影響力が比較的弱い

  • 低組織率
  • 小規模運動
    • ストライキ発生も短期決着が主流(雇用主優位・政府関与薄)
  • 政治中立
    • 他国型の「組合-政党連携」なく、政策への発言力限定的
  • 背景:農業主体経済/インフォーマル拡大/政府消極策

エネルギーコストの安さ

  • 電力料金が南米最安値(水力発電依存のため)。
  • 工業用電力:1kWhあたり 約0.05~0.07米ドル(ブラジル0.15ドル、アルゼンチン0.12ドル)。
  • イタイプーダム等の大規模水力発電所により安定供給。

貿易・物流コストの競争力

  • 内陸国だが関税優遇:
  • メルコスール(南米共同市場)加盟により、域内貿易は関税ゼロ。
  • アジア・欧州向け輸出も、原材料輸入の関税免除(例:マキラドーラ制度)。
  • 物流ハブ化:東方回廊(Bioceánico Corridor)で太平洋・大西洋の両港にアクセス可能(2024年開通)。

規制の簡素さと外国資本への開放性

  • 外資規制が少ない:
  • 外国企業の出資比率制限なし(例:鉱業・通信分野も100%外資可)。
  • 起業の容易さ:
  • 会社設立に平均 5営業日(世界銀行「ビジネス環境ランキング」)。

ポイント 5

日系コミュニティの存在|

「1世意識」の強い2世世代:

  • パラグアイへの本格的移住はブラジルやペルーより遅い。
  • そのため、2世でも日本語堪能なケースが多く、「自分は1世に近い」という自覚を持つ傾向。

「コンパクト故の結束力」~小規模コミュニティの強み~

  • 「全員が顔見知り」の密なネットワーク:
    • 日系人口約1万人と少ない「全員が顔見知り」の密なネットワーク:
    • 互助組織(農業組合・文化協会)の活動が活発。\
  • 隣国との違い:
    ブラジル:大規模化により「日系人同士の地域格差」が発生。
    ペルー:リマ集中型で地方コミュニティが脆弱。

駐日パラグアイ大使は日系人

  • 田岡功 氏(2004~2009年)、豊歳直之 氏(2009~2018年)、そして現在の大使である 豊歳マリオ・マサユキ 氏(2024年~)も日系パラグアイ人です。 特に豊歳マリオ・マサユキ氏は、パラグアイ生まれの日系二世として初めて駐日大使に任命された。