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Case 3 異文化理解を促す仕掛け、発信にこだわる

ブラジルサンパウロ州における三重の伝統文化理解促進事業

発注者:三重県政策企画部国際戦略課

期 間:2024~2025

目 的:三重県では、昭和48年(1973年)にブラジルサンパウロ州と姉妹提携を締結し、令和5年(2023年)に50周年を迎えた。両県州の交流については、ブラジル三重県人会が懸け橋として重要な役割を果たすとともに、現地で三重県の魅力を発信していただくサポーターに「みえ友パウリスタ」を委嘱している。併せて、三重県庁には、JETプログラムを通じたブラジル人の国際交流員(ポルトガル語)を継続的に配置しているところである。 本事業においては、こうしたこれまで築いてきた人的なつながりを活かし、連携して、サンパウロ州内で、三重県の魅力を効果的に発信することで、三重県への関心・理解を促進させるとともに、現地での三重県ファンを増加させ、もって、両県州の友好交流の一層の促進に資することを目的とする。

内 容:実施したイベント情報と実績は以下表のとおり。

Q13つのイベントを実施しています。それぞれ特にこだわった点について。

1.『交流会』 日本研修予定の生徒を対象としたイベントです。会場入口では、現地のイラストレーターが三重県の名物や著名人をライブペインティングして出迎えました。この演出により、参加者の三重県への関心を自然に高めることができました。

2.『三重県の食』 伊勢うどんの試食会と合わせて、伊勢神宮、おはらい町、河崎のまちなみ、老舗『つたや』の調理風景を収めたオリジナル映像をステージ壁面に投影。天井から布を垂らして立体感を演出し、自前で撮影した写真を伊勢和紙にプリントして展示するなど、五感で三重県を体験できる空間を創出しました。

3.『伊賀忍者』 ストーリー性を重視した空間構成を行いました。忍者の顔出しパネル→暗室での『印』について教えるウェルカムビデオ→解説パネル→精神統一体験→衣装・手裏剣体験→忍者の哲学展示→忍者DVDという流れで没入感を高めました。特に入口の暗室空間は効果的でした。また、幼児向けに即席で衣装をその場で制作するサービスも家族連れに好評でした

Q2宣伝などはどのように行ったのですか?

仕様書にSNS活用が明記されていたことを受け、戦略的な情報発信を展開しました。現地日系社会のインフルエンサー(@sanseisincero)とのコラボレーションによるコンテンツ制作を軸に、Instagramを主要プラットフォームとして活用。三重県人会の公式アカウント(@mieamigos)などを通じて、イベント前の集客促進と事後の成果報告を効果的に行いました。

この取り組みにより、仕様書で設定されていた目標値「合計3,000リーチ(媒体接触者数、動画視聴者数)」を大幅に上回る成果を達成しました。各イベント合計で154,234リーチを記録し、当初目標の約51倍という数値を実現しました。このSNS戦略の成功は、オンラインでの文化交流事業における効果的な情報発信モデルとして、今後の事業展開にも活かせる貴重な実績となりました。

Q3他県でもこのような企画を現地で実施できそうですね。

これまでの経験から参考になるポイントをいくつかお伝えします。

まず、イベント会場については県人会施設が第一候補として考えられますが、より幅広い集客を目指すなら東洋人街(リベルダーデ区)での開催が効果的です。この地域であれば、東洋文化に関心の高い買物客や国内外の観光客も自然に取り込むことができるでしょう。

次に、現地での実施において重要な留意点が二つあります。一つは「食」の要素です。南米では「イベントに食事はつきもの」という文化的通念があるため、伝統食や郷土料理を取り入れた企画が参加者の満足度を高めます。もう一つは「パフォーマンス性」です。現地の人々はイベントに公演的要素を期待する傾向があるため、ステージでの実演や参加型のショーを組み込むことで、より魅力的なプログラムとなるでしょう。