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Case 4 南の学校 “School of the South”

砥部焼海外交流促進事業

発注者:愛媛県経済労働部

期 間:2022~2023

目 的:愛媛県の伝統産業である砥部焼の製造事業者が海外で活躍するアーティストや陶磁器関係者等との交流を行うことで、刺激やアイディア、インスピレーションを得、今後、豊かな発想と柔軟な感覚を取り入れた商品を開発していくことを目的とする。

内 容:①海外で活躍する陶磁器関係者等との技術交流 ②販路開拓等の支援

Q1事業は技術交流と販路開拓支援が2つの軸ですね。技術交流の成果から教えてください。

技術交流は、実地体験とオンライン対話を組み合わせた革新的なハイブリッド形式で実現しました。ブラジルを代表する陶芸デザイナー/プロデューサー/コンサルタントのRachel Hoshino氏を砥部町に1週間招聘。南米特有の芸術感覚やトレンド、伝統的技法の伝授に加え、店舗デザインから経営戦略に至る包括的な知見を提供いただきました。

さらに氏の滞在前後に戦略的に配置した4回のオンライントーク(下写真)では、ブラジルの気鋭デザイナーたちが作品哲学と市場戦略を語る貴重な機会を創出。累計230名近い参加者を集める注目イベントとなり、両国のクリエイティブ交流に新たな地平を開きました。

Q2販路開拓はどのように行いましたか?

外務省が世界3大都市(サンパウロ、ロサンゼルス、ロンドン)に展開するジャパンハウスにて「砥部焼の蕎麦猪口」をテーマとした日伯作家の交流展を開催。現地市場での戦略的パートナー候補となる飲食・インテリア・美術ギャラリー関係者30名以上を招待し、砥部焼の特徴への認知を高め、国際展開の基盤を構築しました。 限られた予算内で最大の視覚的インパクトを実現するため、現地で高い評価を得るデザインスタジオ「estudio manus」と協働。陶芸文化が発達し和食への理解も深いブラジル市場の特性を活かした戦略的な展示を実現しました。

さらに多層的なアプローチとして、出品作家向け(3回)、愛好者向け、プロ陶芸作家向けの計5回のワークショップを実施。専門家からインフルエンサー、一般層まで幅広く砥部焼の魅力と技術を訴求し、持続的な市場浸透への道筋を確立しました。

Q3こういった事業は「継続性」が大切だと感じます。

同感です。現地では本事業で行う一連のイベントを「To be Tobe」(トゥ・ビー・トベ)という呼称で統一したのですが、これは「~になる」や「将来の」という持続的な感じを含ませるためです。Rachel Hoshino氏と砥部焼の窯元さんたちの交流はSNSベースでいまも続いていますし、事業終了後しばらくしたのちに窯元さんたちとフォローアップオンラインミーティングを実施しました。

さらに同氏と当社が仲介して愛媛県産業技術研究所窯業技術センター(砥部町)と同氏の友人の陶芸造形作家Nadia Saad氏を繋ぎ、オンラインでミーティングを行ったのち、その作家は砥部町に自費で滞在交流、地元の愛媛県立松山南高等学校砥部分校デザイン科の生徒や窯元さんたち向けのワークショップも行いました。